この記事では、ニュースでも話題になった”かぼちゃの馬車”をもとに不動産投資の失敗例を紹介します
不動産投資で失敗しないためには次のことが必要です
・失敗談を集めること
・大きな失敗をしないこと
かぼちゃの馬車に学ぶリスク回避
不動産投資は、様々なリスクがありますが殆どが既に出揃っています
不動産投資家が全く知らなかったリスクというのはほぼありません
つまり、入念な事前準備によってリスクは回避可能なのです
そして致命的な失敗をしなければ多少の誤差は対応可能ということ
では、世の中の人はなぜ失敗してしまうのでしょうか
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
“かぼちゃの馬車事件”
この事件こそ、不動産投資における失敗要因の教科書です
まさに夢!サブリース契約!
“かぼちゃの馬車”は、スマートデイズという会社が手掛けたシェアハウスブランドのことです
そしてこの最大の魅力がサブリース契約
サブリース契約とは、簡単にいうと家賃保証をしてくれる契約のことです
簡単に流れを説明します
↓
② 業者が一括で借り上げる
↓
③ 業者が家賃収入までの業務を全て請け負う
↓
④ あなたは、業者が儲けてきた家賃収入から、管理料などを引いた金額を毎月受け取る
というもの
まさに夢のようなシステム
勝ちが確定している!
目の前全てが夏の青マス!
激レア銀河鉄道カードキタァアアアアアア!
あなたには何もせずとも毎月家賃が入ってきます
あ、でもちょっと不安もありますよね
質問してみましょう
スマデ「全て管理会社がしてくれます。プロに任せるのが一番ですよ」
あなた「空室が出たみたいなんだけど…」
スマデ「大丈夫です、客付けしますので安心してください。オーナー様からこの物件をお借りさせて頂いているので、空室が出たとしても家賃をお支払いします。」
あなた「空室リスク0…!欲しいけどお金がない」
スマデ「スルガ銀行を使いましょう。必ず融資させてみせます」
あなた「確定申告とかいるんですよね?全く税金の知識がなくて…」
スマデ「弊社専属の税理士を紹介しましょう。普段は依頼できないほど人気の税理士なんですが、特別に」
あなた「金額が大きいから不安だけど大丈夫かな?」
スマデ「大丈夫です。私たちはチームですから。それにこれだけ銀行が貸したってことは、銀行からみてもいい物件ってことですよ!あっちも上手く行ってくれないと回収出来なくなって困りますから」
あなた「うん、そう…そうですね!」
スマデ「全て任せてください!一緒に夢をつかみましょう!」
ね、簡単でしょう?文面で書くとフラグ立ちまくってますが
プロの業者に言われてしまうと
銀河に行った途端に目的地がハワイ&バブル突入ぐらい打出の小槌状態
あなたはただ、言われるままに土地と建物を買えばいいだけなんです
【サブリース契約の闇】
晴れて契約を済ませ、その後の管理は任せることになったあなた
入金予定日になり、ドキドキしながら記帳へ行きます
そこには言われた通りの家賃が振り込まれていました
「毎月家賃収入があるって最高!ローンが終われば完全に自分のものになるし、年金にもなる!」
ロマンティック浮かれモードでルンルン気分
そんな感じがしばらく続いた後のことでした
家賃保証は絶対ではない
20年~30年などの長期サブリース契約を結んだ場合、家賃の改定を迫られます
「家賃は絶対保証します!」
と言っていたのに
「近隣でマンションが建っちゃったんで。今のままのお家賃じゃ無理ですねー。すんません」
なんてあっさりと減額請求を入れてくるのです
しかもこれは法律で認められていること。
減額請求に応じなかったらどんどん空室になり、将来の収入も目減りするのが見えています。
自分の物件が空室だらけだとマズいって思いませんか?
そうなると要求を聞かざるを得ません
そうして本来の算段よりも低くなってしまった家賃収入…
「まぁでも、減ったけどまだ入ってくるしこれで落ち着いてくれたらいいか…」
と思ったのも束の間
「今の家賃じゃ全然無理ですわー」
えぇええぇええええええ
実は、スマートデイズはサブリース賃料を払うために所有物件を売り、自転車操業を続けていました
そして最終的に、民事再生手続きを行ったことにより家賃保証は終了
“夢のかぼちゃの馬車”に投資したオーナーは
家賃の入らない割高物件と、巨額な借金だけが残りました
サブリース契約は、キングボンビーとの終身契約だったのです
【リスクのない不労所得は存在しない】
かぼちゃの馬車から学ぶポイント
・分からないものに投資しない
・不労所得という甘い言葉に惑わされない
この話だけを聞くと、「なんてひどい!悪徳業者め!」
と思うかもしれません
しかし、悪いのはサブリース業者だけでしょうか
いい所ばかりを鵜呑みにして、全て任せっきりにしていたオーナーにも非があるのではないでしょうか
相手のメリットは何か?
相手はプロです
金額が大きい分、騙す方も本気で騙してきます
あなたに買わせる物件が高ければ高いほど、莫大な報酬を受け取れるからです
- 一等地にある清潔感のあるオフィス
- 煌びやかなパンフレットに、ワクワクする収益計算書
- 非の打ちどころのない立ち居振る舞い
全てが完璧に作りこまれた世界です
甘い罠に騙されないためには
騙されないためには、知識をつけることです
そして、失敗談を知ること
一通りの知識が付くと違和感に気づけるようになります
無理なキャッシュフローに「待った」をかけることが出来ます
プロに勝たなくてもいいんです
騙されない最低限の知識があれば大丈夫です
これは不動産投資に限ったことではありません
家事代行・散髪・教育など、日常のあらゆることはプロにお任せするのが一番コスパが良かったりします
でも、お金のことだけはプロに任せてはいけません
家のこと、車のこと、保険のこと、ローンのこと…
大きいお金が動く、または固定費になるものを他人任せにすると絶対負けます
お金が動くややこしそうに見えるものほど自分の頭で考えて判断できるだけの知識が必要です
今回参考にした書籍はこちらです
ゾッとする闇の玉手箱のような書籍です
これを読まずに走り出すのは危険です
~ぐんぐん伸びる、豆を蒔こう~
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